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ダメな男の例

2014年3月25日
EC056_L

男性の同僚にさそわれて、初めて酒場へ飲みに行った私の若い知人は、自分たちの席に侍(はぺ) ったホステスの洋服の裾から、
彼がこともなげに手をさしこむのを見て仰天した。その彼は、ふだんは謹厳実直と思われている「学校の先生」だったから、驚きはなおのこと深かった。
日本の男は、こんなふうに、相手が水商売の女である場合に、はずかしげもなくその本性を表わす。
女について、性について彼がどう考えているかというホンネが、そういうときに丸見えになる。
外国の男とて、娼婦を買わないわけではない。しかしそれは、ひた隠しにされ、人目にふれないところで行われ、当事者の社会的生命にも関する背徳として扱われる。
ところが日本ときたら、東南アジアや台湾への買春ツアーが会社単位で企画され、団体でくりこむお国柄なのだ。
この女は性の対象として考えてもいいな、と思ったその瞬間から、男の態度はいやらしくなる。彼の潜在意識に、買春のパターンがへばりついているからだ。
誰もが異性を求め、恋の歌を歌う青春の一時期を過ぎると、日本の男性の女性に対するアプローチは、基本的に「女遊び」のパターンをなぞるようになる。
それは欲望をもっとも低い次元に還元し、対象となる相手を侮蔑し、軽視し、単にものとして扱う姿勢である。
よくてせいぜい自分を高承において、「かわいそうな」相手の身の上をあわれむ姿勢である。
そこには性の相手を対等の人間として見、性愛を通じて自分を高めようとする姿勢がまったくない。
そしてこうした男性の低級さが、社会階層の上下を問わず是認されているのが日本なのだ。


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